7月京都の夜のお出かけに 旅行・デートに「千本ゑんま堂風祭り」
7月がになると梅雨のジメジメとした天候、ますます暑くなる気温に気が滅入ってしまいそうですね。
そんな暑さの中、少し冷んやりとする千本ゑんま堂の「風祭り」をご紹介します。
千本ゑんま堂はどんなお寺?
千本ゑんま堂は通称で引接寺(いんじょうじ)が正式な名称です。
一般的には正式名称より通称の千本ゑんま堂で知られています。
このお寺の特徴は本堂にあの閻魔(ゑんま)様をお祀りしていることです。
閻魔(ゑんま)様といえば、子供のころに「悪いことをすればゑんま様に舌を抜かれるよ」と親から言われた怖いイメージがあるあのゑんま大王のことです。
ゑんま様というとなんだか怖いとか恐ろしいとか、悪い神様なんてイメージを持たれていませんか?
ゑんま=地獄の支配者みたいなイメージがありますが、そうではありません。
ゑんま様は死者をあの世のどこへ送るかの裁判長みたいな役割を持っています。
つまり、天国か地獄かですね。善い行いをすれば天国、悪い行いをすれば地獄へと。
どちらへ死者が行くかを決める仕事をしているわけです。
ゑんま様は怖い顔をしていますが、この怖い顔もただ怒っているのではなく実は意味があるのです。
ゑんま様はなぜ怖い顔をしているの?
ゑんま様の怖い顔をしている意味は、人間を三悪道(地獄・飢餓・畜生)に行かせないようするためといわれています。
ゑんま様は怒りをあらわした怖い顔をして地獄の恐ろしさを伝えています。
そして子供の時に親から聞かされたように、「嘘をつくと舌を抜くぞ」と説いているわけです。単に舌を抜くだけの恐ろしい方ではなく、私たちを地獄に行かせないように導いてくれる神様なわけです。
千ゑんま堂の風祭りの内容
千本ゑんま堂の風祭りは、7月1日(水)~7月15日(水)まで行われ参加には予約が必要になっています。
午後6時半~午後9時に行われる行事で、住職の法話があります。梶の葉に願いごとを書いたり、お香を楽しんだりできます。
見どころはゑんま様のライトアップ。
ゑんま様が赤くライトアップされ、怖い顔のゑんま様がますます怖く感じられます。
境内には風鈴が飾られ涼しい音色が聞こえてきます。
風鈴とゑんま様のライトアップが涼しさを演出してくれますので、夏のちょっとした夕涼みにも良いでしょう。
暑い昼間に寺社仏閣を参拝後、夜にこのお祭に参加するのもいいんじゃないでしょうか。
千本ゑんま堂は、風祭り以外には「ゑんま堂狂言」でも知られます。
ゑんま堂狂言は人気があります。その理由は通常狂言は台詞がありませんが、ゑんま堂狂言には台詞があります。
狂言は難しく未体験者はちょっと敷居の高さを感じますが、ゑんま堂狂言は台詞があるためわかりやすく老若男女問わず人気があるわけです。
千本ゑんま堂へのアクセス